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2006年10月10日 (火)

タクシーミーターダイマイ?(其の弐)

バンコク某日。
ジョー、たつんだ、ジョー

タクシーに乗るときは、
今でも必ずメータータクシーかどうか聞いてしまう
ゴットミーター(メーターボタンを押せよ)って
いうのは、わりと初心の頃に覚えたタイ語だ。

ある日、パッポンからの帰り道、
調子のいいドライバーのタクシーに乗った。
ハノイの空港にいた、ホテルの営業にいちゃんみたいなやつだ。

タクシーミーターだから乗ったのに、
100バーツでどうだ、って言い出した。

あんまり虫の居所がよくなかったぼくは、
低い声でさっさとメーターボタンを押せよ、っていった。

日本人なら、きっとなにかを感じてたろうけど、
かれは平気だった。
ぼくは、おまえは性格が悪いな、っていったのに、
ぼく、性格いいよ、ってほほえんだ。

次の信号待ちで、「アタミ」まで案内しよう
っていう彼の次なるオファーを聞いた瞬間、
ぼくは勝手にドアを開けて、タクシーを降り、
なにも考えずに空車だった隣のタクシーに乗り、
ホテルの名前をいった。
もちろん、1バーツだって払ってない。

次のタクシードライバーは、とてもいい奴だった。
が、壊れていた。

ルンピニ、ルンピニと彼はぼくにいい、
ムエタイの構えをした。
どうも、ボクサーのようで、
副業か本業かしらないが、タクシードライバーもしているらしい。

サナームムゥアイルンピニーで、ムエタイ見たことあるよ、
とぼくがいうと、彼は振り返って、にっこりほほえんだけど、
その笑顔に前歯はなかった。

ホテルに着くまで、ぼくは、一生懸命話したが、
彼は、ホセメンドーサと戦った後のカーロスリベラ状態のようで、
わかってるんだかわかってないんだか、わからなかった。

ホテルにつくと、50バーツちょっとだった。、
お金を払おうとすると、あいにく100バーツ札しかなかったので、
おつりある、って、聞くと、
彼は、小銭が少し入った灰皿をひっかきまわして、
小銭を取ろうとしたが、小銭は彼の指からぽろぽろ逃げた

どうみても、1バーツばっかりだったし、
ぼくは、もういいよ、っていって、タクシーを降りた。

結局、タクシー代は100バーツだったけど、
最初のやつにやるよりゃ、タンブン(徳を積む行為)かな、
って思いつつ、タクシーを見送った。
(2005年08月22日)

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