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2006年10月12日 (木)

まうりつぃお、まうりつぃお(其の壱)

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バンコク某日。
ある日、まじめなおとこがあやまって、
大事なチケットを泉に落としてしまいました。
そうすると、泉から仙人が出てきて、聞きました...


マウリツィオ・ポリーニのコンサートが大阪である、
って新聞の広告にでていた。
彼はイタリアのピアニストで、
いまや押しも押されぬ巨匠である。

ぼくは高校時代にこの人とカール・ベームの指揮する
ウィーンフィルが演奏する、
モーツァルトのピアノ協奏曲のレコード(!)に感銘を受けた。
今では、ipodで聴いている。
また、クラウディオ・アバドの指揮するシカゴ交響楽団との
バルトーク
もすごかった。


しかし、値段も超一流で、一番いい席が22000円だそうだ。
たぶん、クラシックの巨匠でも、こんな値段がつく人は
そうそういまい、と思う。
でも、ポリーニなら埋まるんだろうな。

さて、今回、もうひとりのピアニストの広告が同じ欄にあった。
その人は、マウリツィオ・バリーニというひとで、
日本語にすると、一字違いだ。

演目も偶然だろうか、同じショパン
わざわざイタリアから来る点も同じかな、たぶん。
ただし、このピアニストは、2300円で聞けてしまう。
ホールは違うけどね。

ふたりのピアニストが大阪でショパンを弾く。
曲の重なりもあるようだ。

さて、ここでいぢわるなことを考えてしまう。
目隠しをして、あるいは、未発表のCDを聞かせて、
この二人の違いをわかる人間が大阪に
いったい何人いるだろう

ランダムに混ぜられて聞かせられたら、
そうそう完璧にはあてられないだろう。
ほかの演目ならともかく、ショパンのノクターンで
技術の差はでにくいだろうし。

では、なぜ、約10倍の費用をかけて、
人はポリーニを見に行く
のか。
ぼくは、若いときに読んだ、なだいなださんの
『帽子を・・・』
という小説のことを考えてしまう。
(2005年08月23日)

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