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2006年9月 8日 (金)

名門の粋

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バンコク某日。
ダーリンをガマガエルに変えたのはママ?
あら、いい男になったねー、でも、あたしじゃないよ、サマンサ。
本当?誓って、ママ。
あんた、実の母上を信じられないのかい、
しょうがないねー、ほら、魔王に誓って


まぼろしの品というものがある。
マニア垂涎の一品というやつだ。

ぼくはお酒は飲まない。
甘党のおっさんだ。
にもかかわらず、妙に焼酎にくわしい
銘柄と値段の知識だけなら、
そのへんの酒飲みには負けないだろう。
別に焼酎ソムリエになろうとしてたわけではない。

別れたカノジョが酒飲みで、飲んでみたいというから、
ネットで探して酒屋から買ってたのだ。

自慢ではないが(とこの言い回しのときは自慢の場合が多い)、
森伊蔵も極上の一滴も伊佐美も魔王も
佐藤の黒白もほぼ定価で買ったし、
カノジョが飲むときになめたこともある。

なめただけの感想では、
森伊蔵と極上の一滴は味がない、
伊佐美はくさい、
魔王は甘い、
佐藤の白黒は覚えてない。

そんなときにぼくはバンコクのパンティッププラザという、
大阪でいうと日本橋電気屋街がビルに入ったようなとこで、

名門の粋、魔王

というTシャツを着てる男をみてしまった。

それから、ぼくはカノジョのお土産に買うために
3日間狂ったようにそのTシャツを探しまわったが、
結局見つからなかった。

カノジョと別れ、焼酎とも縁が切れ
今ごろになって、道端で見かけた魔王Tシャツ

ほのかに昔を思い出して、すこし微笑むぼくであった。
(2005年08月11日)

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