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2006年8月 7日 (月)

はじまりはハノイ(其の壱)

バンコク某日。
はじまりがあれば、また、終わりもある。
犬も歩けば、ネコはコタツで丸くなる。
そんな彼女ももういない。


ぼくたちは友人だった。
二人ともタイに興味があって、
それが縁で知り合った。

ぼくは彼女に興味があったけれど、
友人以上にはならないような気がした。

彼女は素敵な女のこだったし、
生まれ育った環境や興味のあることなんかはけっこう似てたけど、
なんか違う気がしたのだ。

知り合ってから1年くらいたったことだろうか、
彼女から、ベトナムへ一緒に行ってくれない、
って話があった。

ぼくは最初断った。
ベトナム人に偏見があって、ベトナムには行きたくなかったし、
なによりそのころ、彼女はぼくのとても大切な友人になっていた。

いっしょに旅行に行くことで、大切な友人を失いたくなかった。

ぼくは、賢明な人間は友人と旅行に行く、
っていう賭けはしないものだと信じていた。
まるで、ホルダーに弾がたくさん入ったロシアンルーレット
みたいだって。

でも、彼女の説得にぼくがついに折れた。

ぼくらは、バンコクのドンムゥアン空港で待ち合わせて、
いっしょにハノイに行く。
いっしょにいるのは3泊4日で、その後、ぼくはタイに戻り、
彼女は、パッケージツァーでホーチミンに行く友人と合流する。
朝はぼくが彼女の泊まってるホテルに迎えに行き、
どっちかが、単独行動したいときは、お互いそれを妨げない。

ぼくが取り決めた、友人である続けるためのルールだった。
(2005年07月21日)


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