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2006年8月12日 (土)

はじまりはハノイ(其の伍)

35



バンコク某日。
蓼食う虫も頭突きずき。
ドジョウが出てきて、こんにちわ。
そんな彼女ももういない。


結局、彼女が単独でハロン湾観光ツァーに行った
2日目の昼間を除き、ぼくらは、いっしょに行動し、
いっしょにご飯を食べ、たくさんの話をした。
3泊4日がとても短く感じられるくらい、楽しい旅だった。

はじめに起こったさまざまな問題をクリアしてしまうと、
嘘のように問題は起こらなかった。
それまでの人生で一番楽しく、充実した旅といってさえよかった。

観光に興味がないぼくは、彼女がいたおかげで、
ひとりだったら行かなかったであろう、
いろんな観光名所に行くことができたし、
彼女は彼女で、カメラマン兼シェルパ兼コンシェルジェ
のようにぼくを使った。
ぼくも彼女ためにいろいろしてやることが、いやではなかった。
生まれながらの奴隷体質なのかも知れなかった。
ぼくらは、実に完璧な旅のパートナーだった。
けんかをして、友人関係をなくす心配は杞憂におわりそうだ

4日目の朝、もう1泊ハノイに泊まる彼女を残して、
ぼくはタイに向かった。
こんな旅行なら、またしてもいいな
ぼくは思ったし、彼女もそう思ったようで、
日本に帰っても、ぼくらはなんやかやと理由を作っては
頻繁にあうようになった。

しかし、結局ぼくらは友人関係を終わらせることになってしまう。

ええ歳こいて、つきあうことになったの、さ。







だけどそれから3年過ぎて、そんな彼女ももういない。
(2005年07月25日)

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